フィルムアンテナなどをガラスに貼り付けると、ガラスの誘電体としての影響(誘電体装荷)で実効的な波長が縮み、共振周波数が空気中の設計から大きく下がります。このデモでは、ガラスの誘電率・板厚と素子幅から実効誘電率を準静的モデルで見積もり、「空気中設計のまま貼ると共振はどこへ行くか」と「狙いの周波数に合わせ込むにはエレメント長をいくつにすべきか」を計算します。結果とグラフは既知の値を貼り付けたものではなく、条件を変えるたびにブラウザ内でその場で計算・描画しています。目標周波数は任意に入力できますので、自由に動かしてお確かめください。
本ページはデモ(設計事例)です。こうしたライトな解析を組み合わせることで、ガラスアンテナ設計の大部分(同調・寸法・パターン形状の当たり付け)はPC・Web上で素早く回せます。妥当性は当社の実測(近傍界計測・電場可視化)との突き合わせで担保します。設計から試作・実測評価まで対応できますので、お気軽にご相談ください。
素子幅が太いほど電界がガラス外にも広がるため、装荷はわずかに軽くなります(本モデルの充填率に反映)。デモのため一部条件はプリセットからの選択です。任意の材料定数・素子形状は、ご要望に応じたカスタマイズ・受託解析でご相談ください。
条件を変えると自動で再計算されます。
IRカット膜(導電膜)付きガラスでは、膜が素子のすぐ近くで電波を遮ってしまうため、貼付は膜のない通信窓部が前提です。膜自体の透過は 車載ガラス透過解析ツール で確認できます。
目標周波数で共振させるための素子長。板厚が増えると半無限ガラスの極限(εeff=(εr+1)/2、点線)に漸近します。●が現在の入力条件です。
空気中で目標周波数に設計したアンテナを、そのままガラスに貼ったときの共振周波数。「貼ったら同調が大きくずれる」を定量で確認できます。
ガラスに貼った薄い素子まわりの電界は、空気側とガラス側に分かれて分布します。本デモでは実効誘電率を εeff = 1 + q·(εr−1) の準静的な充填率モデルで見積もっています。充填率は q = 0.5·h/(h + w/4) とし、板厚 h が素子幅 w に比べて十分厚い極限で半無限ガラスの εeff = (εr+1)/2 に、薄い極限で空気の εeff = 1 に漸近する経験的な補間です。素子長は端効果込みの目安として 0.95×(λ/2)(ダイポール)を用いています。