当社独自のEOセンサプローブで被測定対象の電場を直接プロービングし、空間の振幅・位相の分布を実測で「見える化」します。マイクロ波からテラヘルツ帯まで(1GHz〜330GHz)帯域に縛られず、車載ミリ波レーダー向け透過材の評価にも、メタサーフェスなど複雑な反射・散乱場の評価にも、アンテナ近傍界測定にも使える汎用的な計測技術です。装置販売・受託計測など、お客様のシーンに合わせてご提供します。
アンテナやデバイスの周囲の空間で電場をプロービングし、振幅と位相の分布をマップとして取得します。シミュレーションで得られるのと同じ形式の電場情報が「実物」から得られるため、電波がどこへ・どのように伝わっているかを直接確かめることができます。シミュレーションでは解くことが困難な問題や、複雑な反射・散乱場の評価に適しています。

EOセンサプローブの素子にはEO結晶(非線形光学結晶)を用います。金属を含まない光ファイバー型の小型プローブのため、測定対象の電場をほとんど乱さずにプロービングでき、数百GHzまでの低侵襲測定が可能です。

EOセンサプローブによる電場計測の概念図
特定の周波数帯に限定されない汎用的な計測技術です。車載ミリ波レーダー帯(76〜81GHz)はもちろん、5G/6Gやメタサーフェスで使われる28GHz帯、テラヘルツ帯の応用まで、同じ枠組みで電場を可視化できます。
対応周波数帯域のイメージ
右図は、76.5GHzのゲインホーンアンテナの開口面を計測し、シミュレーションと比較した事例です。ミリ波帯でも、シミュレーションと同様の電場情報(振幅・位相)を実測で取得できます。基礎的な条件を実測とシミュレーションとで突き合せることで、複雑な電場をシミュレーション解析する際の信頼性が向上し、解析自体の精度を高めることにも使えます。

右図は、28GHz帯のメタサーフェス反射板を計測した事例です。メタサーフェス反射板は人工的に異常反射をさせる設計をしており、この事例では入射角に対して30°方向へ電波が反射しています。対象物近傍の電界強度(振幅・位相)と、電磁波が伝搬していく様子の両方が実測で見えるため、「実際にどの角度へ・どれほど反射しているか」を確認でき、設計評価・フィードバックのツールとして最適です。


レドーム・エンブレム・バンパーなどの透過材を通過した後の電場の乱れや回り込みを、電場レベルで直接可視化できます。透過材がレーダーの角度誤検知の要因とならないかの評価や、SoCレーダーによる性能評価・誘電特性評価で見つかった異常の原因把握と組み合わせて使えます。

低擾乱のEOセンサプローブはアンテナ近傍の電界計測にも使えます。近傍界を乱さずに振幅・位相を取得できるため、近傍界から遠方界への演算(近傍界—遠方界変換)を正しく行うことができ、放射パターン評価にも応用できます。

装置販売、受託計測など、お客様のシーンに合わせてご対応・ご提供します。